研究課題/領域番号 |
23730817
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
若有 保彦 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30451652)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
キーワード | 台湾 |
研究概要 |
本研究は、台湾の中学校における英語授業で教材がどのように使用されているか実態を調査し、そこで使用されている教材の分析を行うことを目的としたもので、この目的を達成するために策定された実施計画において、平成23年度は調査準備期間として設定されていた。 この調査準備期間においては、分析対象の教材の入手、研究協力者の確保及び研究協力者を通じての台湾の中学校関係者との連絡、調査対象とする中学校の選定、アンケートやインタビューの質問項目の作成、作成したアンケートやインタビューの質問項目に対する研究協力者の確認及び翻訳の依頼、などを予定していた。 上記の実施計画のうち、分析対象とする教材の入手については、研究協力者を予定している方からの協力のおかげもあって、台湾の中学校で比較的多く使用されていると考えられる教材を手に入れることができたため、ある程度の進展があったと言える。また、アンケートやインタビューの質問項目の作成についても、アンケートやインタビューの許可を求める際に使用するcover letterの原稿作成をはじめとして、授業時数やクラスサイズなど学校の英語教育環境に関する項目、教師の担当授業数やteacher trainingに関する経歴及びtrainingの内容など、主にバックグラウンドに関する部分のアンケート項目について、ある程度作成を進めることができた。策定した実施計画と比較してやや遅れている面はあるものの、研究を着実に進めていると言える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査準備期間として設定した平成23年度は、(1)分析対象の教材を入手すること、(2)研究協力者を確保すること、(3)研究協力者を通じて台湾の中学校関係者と連絡をとること、(4)調査対象の中学校について、台北地域から2校、台南地域から2校の合計4校を選定すること、(5)アンケートやインタビューの質問項目を作成すること、(6)作成したアンケートやインタビューの質問項目について、研究協力者への確認及び翻訳の依頼、などを予定していた。このうち、(1), (5)については一定程度進めることができたものの、(2), (3), (4), (6)については、研究協力者として予定していた方の転勤及びそれに伴う多忙化の問題や、研究代表者が訪台を予定していた時期に健康面での事情からこれを断念せざるを得なかったことなど、計画通り順調に進展したとは言えない面があった。このことから判断して「やや遅れている」を選択した。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進方策についてであるが、当面は前年度に達成できなかった項目、すなわち研究協力者の確保及び研究協力者を通じての台湾の中学校関係者との連絡、調査対象とする中学校の選定、作成したアンケートやインタビューの質問項目に対する研究協力者の確認及び翻訳の依頼について、できるだけ速やかに実施することを予定している。この作業を今年度の前半に行い、後半には、今年度の実施計画で当初予定していた項目である、調査の実施及びデータの収集、分析を実施する予定である。具体的な調査の実施時期としては、平成25年の3月末を予定している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
今年度の実施計画で予定していた訪台が実施できなかったため、訪台のための旅費が使用されず、次年度使用額が生じることとなった。 次年度においては、研究費の約半額を旅費、具体的には研究代表者の勤務先がある秋田から東京及び東京から台湾への往復に伴う費用、出張中の滞在費として使用する予定である。また残りの研究費のうち、約4割については物品費、具体的には分析に必要な教材の購入、インタビューの実施に必要な録音機器(ICレコーダー)の購入、インクカートリッジなどアンケートの印刷や資料作成に必要な機器等の購入費用として使用する計画である。残りの1割に関しては、アンケートやインタビューの翻訳に要する費用、資料の収集や整理に関する費用に使う予定である。
|