本研究では、日本型の環境リテラシー学習構築のための研究成果として、次の三点を挙げる。まず、環境リテラシーは、①社会政治的知識、②人間社会と自然環境の相互依存の知識、③行動方略スキル、④個人・市民の責任の四要素を有していることである。次に、環境リテラシーを導入した社会科カリキュラム作成のためには、I地理的な知識内容、IIスキル関連目標、III市民参加・行動に関わる内容を充実させる必要があることだ。そして最後に、環境のとらえを自然システム中心型からヒューマン・エコロジー型に改変し、上記のことを踏まえた単元開発を行うことが重要であることを示した。
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