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2012 年度 実施状況報告書

幼児とのコミュニケーション能力を育む家庭科「触れ合い体験」学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23730827
研究機関山梨大学

研究代表者

田甫 綾野  山梨大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (00583460)

キーワード保育学 / 幼児と中学生の交流活動 / 国際情報交換 スウェーデン
研究概要

中学校家庭科における幼児との触れ合い体験には、幼児の実態や生活を理解すると同時に自分が育てられた過程に目を向けるという目的がある。そのためには、複数回の交流をもち、幼児の成長や発達の過程を実感として知ることが重要であると考えられるが、現在の教育課程の中でそのような時間をもつことは困難である。そこで、本研究では有効な触れ合い体験学習のプログラムを構築することを目的としている。
今年度は、中学校に複数名の乳幼児を招待し、さまざまな年齢の乳幼児と触れ合う授業の観察を行った。生後3週から3歳までの乳幼児が10数名来校し、中学生がさまざまな年齢の乳幼児とかかわる中で、成長の過程や発達段階を実感する様子を観察することができた。また、母親から胎児期のエコー写真や母子手帳を見せてもらうことで、親の子どもに対する思いを知ったり、日々の乳幼児の様子を聞くことで、生活や遊びの様子も理解することが出来た。しかしながら、限られた時間であるため、一人の乳幼児とじっくりかかわることができず表面的な理解になりかねないという問題も浮き彫りとなった。
さらに、子育て支援センターや児童館の実態を調べ、子育て広場や乳幼児クラブ等との連携ができないかの検討を行い、また乳幼児をもつ母親への聞き取りを行った。家庭科の授業ではないが実際に子育て支援センターが主導して交流活動を行っている自治体があることも確認できたので、新たに研究の対象としていきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当該年度は国内での調査、海外での調査を予定していたが、妊娠による安静指導が医師から入ったこと、また10月に産時休暇にはいったため十分な成果をあげることができなかった。そのため、附属中学校での観察および児童館、子育て支援センターの実態調査とそこでの交流事業を調べることを行った。

今後の研究の推進方策

中学校家庭科における乳幼児との触れ合い体験学習のプログラムを構築するため、さまざまな交流活動の事例を集め、交流活動の「質」について検討したい。
今後はスウェーデンにおける高齢者と児童との交流事業、幼稚園・保育所における中高生との交流活動、認定こども園における卒園児童、生徒の遊びボランティアの活動、子育て支援センターにおける乳幼児と小中学生の交流活動について調査し、質の高い交流にはどのような要素が含まれるのかを検討し、質の高い触れ合い体験学習の検討を行う。
なお、平成25年度は育児休業中につき、研究を中断する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は妊娠による体調不良および産前産後休暇、および育児休業により研究を十分に遂行することができず、研究費に残金が発生した。これらは、研究を再開後、平成24年度に予定していた国内、海外での調査に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 触れ合い体験学習における中学生と幼児の『かかわり』について―幼児教育の視点から考える―2012

    • 著者名/発表者名
      田甫綾野
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会
    • 発表場所
      東京学芸大学〈東京都)
    • 年月日
      20120630-20120701

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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