研究課題/領域番号 |
23730831
|
研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
江藤 亮 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00294182)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
|
キーワード | デジタルメディア / 視覚伝達デザイン / 教材開発 / 基礎デザイン教育 |
研究概要 |
平成23年度は、平成24年度に実施する試行授業で用いる教材開発及び教室環境整備を重点的に行った。具体的には、デジタルメディア上でのインタラクティブ作品やアニメーション作品を制作する上で重要となる、時間表現としての「リズム・テンポ・間」といった表現要素を、空間的に構想するためのツールとして、タブレットコンピュータ用のアプリケーションの開発を行っている。このアプリケーションは図形楽譜からヒントを得たインターフェイスを有しており、画面上にフリーハンドで曲線を数本描画することによって、様々なリズム有する複雑な音声を作成することが出来る。ここで作成された音声を手掛かりに、画面を構成するオブジェクトの動きやリズム、テンポ、間の取り方を設計することで、インタラクティヴ・コンテンツに於いてより高度なヴィジュアルコミュニケーションが実現するとともに、色や形、その構成といった造形要素と同様に、時間表現要素を自在にデザインすることが出来ると予測している。本プロジェクトでは、このアプリケーションを用いた基礎デザイン教育のカリキュラムモデルの構築を目指し、アプリケーションの完成次第、試行授業を実施する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教材用アプリケーションの開発(主にプログラミング作業)が当初の予定より遅れており、その遅延に伴い教材を用いた試行授業の実施も現段階では実施出来ていない状況にある。H24年度からはタブレットコンピュータ用アプリケーション開発に長けたプログラマーを謝金雇用し、出来るだけ早急に開発を完了させ試行授業の実施を行う。
|
今後の研究の推進方策 |
教材開発が当初の予定より遅れているが、8月中にはアプリケーション開発を完了させ、9月には第一回の試行授業、10月後半~11月には第二回の試行授業を実施する。この二回の試行授業から得られたフィードバックを活かしてアプリケーションを改良し、本研究期間が終了するH25年3月迄には、開発した教材を用いた授業モデルを冊子及び映像形式で公開する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
物品費としては主として教材用アプリケーション開発に必要なコンピュータ及びソフトウェアのライセンス、そして試行授業を実施する為に必要なタブレットコンピュータの補充購入を行う。謝金としては、遅延が発生しているアプリケーション開発に関わる支援者への謝金及び授業実施及び成果報告に関わる資料整理補助員への謝金を想定している。また、H23年度分の繰越金については、本来アプリケーション作成補助に関わる謝金として計上していたものであるが、これについてはH24年度での作業補助経費に充てるものとする。
|