研究課題/領域番号 |
23730852
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
青柳 まゆみ 筑波大学, 人間系, 助教 (40550562)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 視覚障害 / 障害学生支援 / 大学 / 支援者養成 |
研究概要 |
本研究は、筑波大学障害学生支援室の開設により実施されてきた障害学生支援者養成講座の内容、とりわけ本研究代表者が中心となって関わってきた視覚障害学生支援者養成プログラムの内容を整理・分析し、全国の大学で利用可能な汎用性のあるプログラムを提案することを目的としている。平成23年度は、支援者養成プログラム作成に向けて、(1)国内の関連機関の取り組みに関する資料収集、(2)支援者養成プログラムに関する基礎資料の分析を実施した。1. 国内機関の調査 国内で開催された学会及び研究会(専門点訳関連)に参加し、視覚障害学生の受け入れ及び支援を積極的に行っている国内の大学の支援体制、特に支援者養成プログラムの内容、支援者のコーディネート方法等について資料収集・情報交換等を行った。2.視覚障害学生支援者養成プログラムの分析 筑波大学において平成17年度より開始された「視覚障害学生支援者(ピア・チューター)養成講座」(当該大学の学生対象)のカリキュラム及び教材の内容、受講者への事後アンケート結果等を整理・分析し、プログラムの再検討に向けての準備を行った。また、プログラムの有効性と課題を詳細に検討するために、受講者向けアンケート調査の項目を新たに作成し、当該年度に開講した講座において、予備調査を実施した。さらに、視覚障害の理解を目的としたシミュレーション体験、より効率的なテキストデータ作成等を目的とした新たな教材の導入に関する実践的研究も合わせて実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に基づき、基礎的研究、実践的研究およびその有効性の検討という一連の研究を、予定通り進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
平成23年度中に得られた基礎資料を基に、視覚障害学生支援者養成プログラムを構成する。そのプログラムを学生等に対する講座に適用し、アンケート調査等により有効性と汎用性の検討を行う予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
研究費は、養成プログラムの運用に必要な機器類の購入、アンケート調査およびその分析、成果発表などのために使用する。 なお、海外調査の未実施により繰越金が生じたが、これは、米国等において障害学生支援の先進的取り組みを行っている大学を訪問し、支援者養成に関する資料収集、面接調査等の実施に充てる計画である。
|