本研究では超短時間就労という従来の就労支援とは異なるアプローチを適用し,労働を通じた教育・学習の機会を提供することで,社会参加に至る可能性をエビデンスと共に探索的に検討することを目的とした. 本研究では(1)一般就労が困難な発達障害者に対し,既存の資料から対象者の困難を簡便にアセスメントし,支援策を提案する方法論,(2)身の回りにある入手しやすいデバイスを支援技術として利用する方法論,(3)実際の支援場面で,言語によるコミュニケーションが困難な人がデバイスを用いて表現手段を変えてコミュニケーションするための方法論,(4)就労の支援のための社会的資源活用,の4つの観点から研究成果を報告した.
|