重度・重複障害児(者)の医療的ケアへの教育的対応のあり方ならびに教育的対応の意義を検討するため,医療的ケアを要する重度・重複障害児(者)2名を対象とした教育実践研究を行なった。結果として,医療的ケア場面においても係わり手が対象児(者)の状態変化に応じた働きかけの調整を細やかに行なうことによって落ち着いた医療的ケアの受け入れが可能となり得ること,医療的ケアへの対応が適切に行われることによって医療的ケアが円滑に実施されることにより,医療的ケア以外の教育活動に従事するための時間を確保することが可能となることが示された。
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