研究課題/領域番号 |
23730863
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
一木 薫 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (30509740)
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キーワード | 重複障害教育 / カリキュラム開発 |
研究概要 |
平成24年度は、特別支援学校(肢体不自由)で自立活動を中心に学んだ卒業生に実施した指導について、在学時の指導を担当した担任教師及び自立活動専任教師に自己評価を依頼し、その評価内容の分析結果を「実施した指導の振り返りによる設定された指導目標・内容の妥当性の検討-自立活動を主とする教育課程を履修した卒業生の指導について-」としてまとめ、学会誌へ投稿した。 協力校との取り組みにおいては、重複障害のある子どもに対する自立活動の指導の充実を図る上で不可欠な担任教師の成長を、学校組織として担保するための自立活動専任の在り方について議論を重ねた。取り組みの経過と成果及び課題については、協力校をはじめとする県内すべての肢体不自由校による研究会で報告するとともに、学会の自主シンポジウムで発表を行った。また、各教師が実施した授業の学習評価の蓄積と発達検査をはじめとする客観的指標に照らした児童生徒の実態に基づき、教育課程の評価・改善に取り組むための手続きについて検討し、整備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
協力校に在籍する児童生徒の客観的指標に照らした実態の把握に時間を要したことから、平成24年度中の英国の重複障害教育における教科指導を追究したカリキュラム開発の視察には至らなかったが、重複障害教育のカリキュラムに関する研究動向の把握や、協力校における教育課程の評価・改善のプロセスの検討・整備については予定通り実施できているため。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、英国の重複障害教育における教科指導を追究したカリキュラム開発の視察及びインタビューの実施に取り組み、その結果を協力校へ還元するとともに、引き続き、協力校における授業研究や卒業生等を対象としたアンケート調査結果等に基づくカリキュラム開発に参画する。また、その成果を学校を基盤としたカリキュラム開発のプロセスモデルとして報告書にまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査・研究、研究成果発表のための交通費・渡航費・宿泊費とカリキュラム開発関連文献の購入費として使用する。 海外旅費の渡航費・宿泊費については、当初予定では平成24年度の実施であったが、訪問予定先の英国の特別支援学校との協議に必要となる、協力校に在籍する児童生徒の客観的指標に照らした実態の把握に時間を要したことから、25年度に実施することとした。
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