研究課題/領域番号 |
23730870
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
片桐 正敏 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 特命助教 (00549503)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / 注意 / 視覚 / 聴覚 / ワーキングメモリ / 視聴覚統合 |
研究概要 |
今年度は、視覚と聴覚を同時呈示した際の自閉症スペクトラム障害のある子どもの注意処理過程を検討するために、cross-modal gap-overlap課題を自閉症スペクトラムのお子さん、知能や性、年齢をマッチングした健常児に対して実施したデータを解析した。得られたデータを学会発表および国際誌に研究論文を投稿した。 学会発表ではブタペストで開催された第10回欧州自閉症国際学会(10th Autism-Europe international congress)にて、ポスター発表を行った。研究論文は、自閉症の国際誌であるResearch in autism spectrum disorders誌に投稿し、受理、2014年4月に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた行動実験に関しては、当初の計画をほぼ終了し、学会発表および国際誌に投稿、受理、出版されている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度より職場を異動したため、研究環境が激変した。そのため基礎的な実験を実施するのが難しい。今後、現本務校で実施可能な質問紙調査などを実施し、自閉症スペクトラム障害のある子ども、および定型発達児の注意機能、および気質との関連を検討していく。これらをもとに、本研究で目指していた社会スキルトレーニングの中の注意機能トレーニングについての基礎的な知見を得ることを目的とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
国際学会の発表などで旅費の支出が増えたため、研究費の前倒し申請を行った。前倒し申請は10万円単位で行うために、10万円以上の支出が見込まれていたために20万円請求した。そのため、7万円ほど残金が生じてしまった。 次年度にむけておもに質問紙調査が中心になるが、これらの成果について学会発表を積極的に実施する予定である。そのために昨年度の残金を含めて活用していく。
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