微分方程式の特異点論的研究として、定性理論の研究を行い、クレロー型の1階常微分方程式系の生成的な分類を行いました。また、implicitなn階常微分方程式の理論を用いて、特異点を許容する1階常微分方程式の完全解の定式化とその存在性、完全積分可能なimplicitな2階常微分方程式の型の分類を行いました。 微分幾何学への応用として、ルジャンドル曲線の理論構築を行い、ルジャンドル曲率における存在と一意性の証明を行いました。また、縮閉線や伸開線などの幾何学的性質を研究しました。さらに、幾何構造に付随した双対性と三対生の研究を行い、生成的な接線曲面の分類や幾何学的性質の研究を行いました。
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