• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

ループ群の複素化と実形による定曲率空間の曲面の構成

研究課題

研究課題/領域番号 23740042
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 真平  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (40408654)

キーワード微分幾何学 / 可積分系 / ループ群 / 停留曲面
研究概要

本年度は,ユークリッド変換群より大きい群が働く停留曲面の1つである,三次元射影空間内のDemoulin曲面についてのループ群によるアプローチによる特徴付けを試みた.結果として,射影空間内の曲面から自然に定まるガウス写像を与え,そのガウス写像が特別な調和写像(原始写像と呼ぶ)になる事と曲面がDemoulin曲面である事の同値性を示した.
研究期間全体として,達成された成果としては次のようになった.平成23年度は三次元ハイゼンベルグ群内の平均曲率一定曲面に対して,ループ群を用いた定式化を行い,特に極小曲面に対してはワイエルシュトラス型の表現公式を導出した.平成24年度には,三次元球面内のガウス曲率一定K<1の曲面のワイエルシュトラス型の表現公式を導出した.またループ群の作用から導出される離散ソリトン方程式を調べ,離散mKdV方程式を新しくループ群の作用から求めた.
研究目標であった「ユークリッド変換群より大きい群が作用する幾何学における停留曲面に対して,ループ群を用いた統一的なワイエルシュトラス型の表現公式の実現およびその応用」について,完全には達成されてはいない.しかしながら,新たな知見によりこの研究目標を位相幾何・数理物理の問題と関連付け研究する事の重要性に気づき,新たな研究課題「ループ群による曲面のワイエルシュトラス型の表現公式とその応用」として引き続き研究していく事とした.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] Discretization of integrable system via dressing actions2013

    • 著者名/発表者名
      Shimpei Kobayashi
    • 雑誌名

      RIMS Kokyuroku Bessatsu

      巻: B41 ページ: 161 -- 171

    • 査読あり
  • [学会発表] 曲面のワイエルシュトラス型の表現公式について

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      幾何学コロキウム
    • 発表場所
      北海道大学, 札幌市
  • [学会発表] 曲面の幾何学について

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      数学教室談話会
    • 発表場所
      北海道大学,札幌市
  • [学会発表] さまざまな空間の曲面のワイエルシュトラス型の表現公式について

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      広島幾何学研究集会2013
    • 発表場所
      広島大学,東広島市
  • [学会発表] 可積分系の手法による極小曲面の構成法について

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      二国間共同研究:極小曲面セミナー
    • 発表場所
      東京工業大学,東京都目黒区
  • [学会発表] 離散ガウス曲率負一定曲面について

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      進展する曲面論
    • 発表場所
      山口大学,山口市
  • [学会発表] 変数分離法による離散サインゴルドン方程式の解の構成法

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      九州可積分系セミナー
    • 発表場所
      九州大学,福岡市
  • [学会発表] 離散可積分曲面論入門

    • 著者名/発表者名
      小林 真平
    • 学会等名
      離散可積分系・離散微分幾何チュートリアル
    • 発表場所
      九州大学,福岡市

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi