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2013 年度 実績報告書

確率界面モデルの漸近挙動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23740086
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

坂川 博宣  慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60348810)

キーワード界面モデル / 相転移 / Gibbs測度 / Gauss過程
研究概要

25年度は24年度に引き続き、相分離の界面モデルの一つである∇φモデルの時間発展を考え、持続確率の評価に関する研究を行った。
持続確率(persistence probability)とは1次元の確率過程が時刻Tまで一定のレベルを超えないという事象の実現確率のことでTを無限大に極限を取った場合の漸近挙動が問題となる。これは生存確率もしくは片側脱出問題などとも呼ばれ確率論における古典的な問題のひとつであり、たとえば1次元ブラウン運動や対称ランダムウォークではTの-1/2乗のオーダーで減衰することがよく知られている。そこで相分離界面における対応する問題として∇φモデルでポテンシャルが2次関数の場合の格子上の時間発展モデルにおいて、原点に着目した場合に現れるGauss過程に対する持続確率の評価を考えた。25年度は24年度に得られた部分的な評価の改良を目指した。1次元および5次元以上では持続確率の正確な漸近挙動を得ることができたが2,3,4次元では上からの評価と下からの評価を一致させることができなかった。しかしながらこれらは次元に応じて持続確率の漸近挙動が大きく変化するという興味深い結果であり、最終的に得られた結果をまとめたものを専門誌(Advances in Applied Probability)に投稿し、掲載受理となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Persistence probability for a class of Gaussian processes related to random interface models2015

    • 著者名/発表者名
      Hironobu Sakagawa
    • 雑誌名

      Advances in Applied Probability

      巻: Vol.47, No.1 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [学会発表] Persistence probability for a class of Gaussian processes related to random interface models2013

    • 著者名/発表者名
      Hironobu Sakagawa
    • 学会等名
      Stochastic Analysis on Large Scale Interacting Systems
    • 発表場所
      University of Tokyo
    • 年月日
      20131121-20131123
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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