研究課題
若手研究(B)
アハラノフ・ボーム効果は古典電磁気学において便宜的に導入されたベクトル・ポテンシャルが量子力学的散乱振幅に観測可能な量子効果として現れる現象である。本研究課題ではアハラノフ・ボーム型磁場(δ磁場)がリーマン多様体上のシュレディンガー作用素のスペクトルにどのような影響を及ぼすかについての研究を行った。双曲平面の場合には周期格子上に配置されたアハラノフ・ボーム型磁場を考え、定数磁場中でランダウ準位が存在するための十分条件(磁束密度に対する閾値)を与えた。ユークリッド平面上の2点に磁束がある場合には、磁束の量子化条件の下で Mathieu 関数を用いて固有関数の厳密な表示を与えた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
数理解析研究所講究録別冊B
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Journal of Functional Analysis
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http://www.research-db.jim.kit.ac.jp/kitdb/servlet/RefOutController?exeBO=WR4100OBO&monitorID=WR4100O