研究課題
若手研究(B)
日本酒醸造現象に現れる熱反応と化学変化、及び微生物に関する活動をもとにして、偏微分方程式による日本酒醸造過程モデルを構築した。このモデルは5段階ある醸造の段階にあわせて変化する項目が含まれている。また、数学的には仮似変分不等式と呼ばれるタイプの問題に対応している。本研究を通して、構築した数理モデルのうち第1段階に当たる米麹の作成段階に対応した方程式に対する解の存在性を示した。また、関連するいくつかの数学的問題に対する解析を行い、仮似変分不等式に対応する抽象発展方程式の解の存在性を示した。
非線形解析