銀河ガス円盤の磁場増幅・維持機構を解明する目的で3次元磁気流体数値実験を行った。その結果、初期に過程した弱い方位角方向磁場は磁気回転不安定性によって増幅される事、増幅された磁場の圧力がガス圧と同程度になるとパーカー不安定性によってハロー領域に放出される事を示した。この作用によって、ガス円盤内の磁束は周期的にその方向が反転し、太陽同様バタフライダイアグラムを形成する事を示した。更に数値計算結果を観測と比較するために、結果を用いてシンクロトロン放射強度や偏波放射強度を求めた。その結果、GHz帯では円盤の渦状構造をトレースする一方、MHz帯ではハロー磁場を観測できる事を示した。
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