本研究課題では、超新星爆発・ガンマ線バーストの輻射流体・元素合成計算を行い遠方宇宙・初期宇宙観測への応用することを目的としていた。研究成果は、1.超新星爆発における元素合成計算および多波長輻射流体計算と観測を用いた超新星モデルの制限、2.相対論的輻射輸送計算コードの構築、に大別され、それぞれ、初期世代星、ガンマ線バースト、超新星爆発という観測と比較可能な理論モデルの構築、本研究の中で最も困難と考えていた相対論的多次元輻射輸送計算コードの開発、に成功した。このことは、世界初の相対論的輻射流体計算の実現および多様な観測による超新星爆発の爆発機構の包括的な制限に向けて重要なステップとなった。
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