現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度当初は東日本大震災による大学・地震観測施設の被災によりその復旧に多くの時間を必要とし,研究が軌道に乗るまでに数ヶ月を要した.その後計算機の購入,および解析への着手をおこない,年度末には23年度の目標である波形の相関を用いた中規模繰り返し地震の抽出方法について実際にうまく適用できることが確認された.2011年東北地方太平洋沖地震の発生により,繰り返し地震によるプレート間カップリングの推定の研究上の新たな展開も見えた.これについて,Earth Planets Space誌に投稿し出版された(Uchida, N., and T. Matsuzawa, Coupling coefficient, hierarchical structure, and earthquake cycle for the source area of the 2011 Tohoku earthquake inferred from small repeating earthquake data, Earth Planets Space, 63 (No. 7), 675-679, doi:10.5047/eps.2011.07.006, 2011)
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