木星や土星に加え、火星を周回する不規則衛星の起源について調べた。まず、周太陽軌道にある小天体が周惑星軌道へ移行する第1段回として、円軌道惑星による一時捕獲軌道を考えた。一時捕獲とは、小天体が惑星近傍に一定時間以上滞在する軌道である。簡単な近似と仮定をおくことで、周太陽軌道と周惑星軌道の関係を明快に解析解で与えることに成功した。そして、その解析解の結果を確認する粒子軌道の数値計算を行った。粒子は、解析解が予測する、捕獲されうるパラメタ範囲を初期条件とした。結果、数値計算は解析解をよく再現することがわかった。
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