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2012 年度 実施状況報告書

古地磁気強度データベース刷新のためのマイクロ波着磁/消磁システムの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 23740340
研究機関高知大学

研究代表者

山本 裕二  高知大学, 教育研究部自然科学系, 助教 (00452699)

キーワード固体地球物理学 / 地球電磁気 / 磁性 / マイクロ波
研究概要

試料位置を精密に制御可能な試料取り付け機構の設計・製作・調整に取り組んだ.小型真空ポンプにシリコンチューブと中空石英管を連結し,ポンプ吸引によって,その先端にφ 3 mm×長さ 1-2 mmの円盤状の小岩石試料を着脱可能な仕組みとした.試料の移動軸とマイクロ波導波管系の軸を一致させるために,導波管系の架台を更新したが,試料の移動軸の調整は中途の段階であり,次年度にも作業を継続する.
信号発生器からの発生マイクロ波の制御と,そのマイクロ波の入力・反射強度をモニターするためのソフトの開発を行った.共振器に試料を設置しない状況では17.7 GHz 前後が共振周波数となり鋭い吸収のピークが見られるが,試料を設置するとその岩石磁気特性などに応じて共振周波数が変化する.よって,マイクロ波着磁/消磁のためには試料ごとに最適な共振周波数を見いだす操作が必要となるが,本ソフトにより,その操作の半自動化が実現し,操作が容易になった.その他にも種々の機能の実装が必要であるため,次年度にも作業を継続する.
マイクロ波着磁/消磁のために必要となる,マイクロ波を高強度に増幅可能な固体パワーアンプの導入の検討に取り組んだ.現状では,本研究のマイクロ波システムで採用している 18 GHz 帯については,固体トランジスタの技術開発が発展途上であり,当初の目的とした 50 W にまで増幅可能な製品の導入は困難な見込みであることが判明した.次善の策として,次年度は,可能な限り高強度に 18 GHz 帯のマイクロ波を増幅可能な固体アンプの導入の検討に取り組む.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

マイクロ波着磁/消磁システムの鍵となる,マイクロ波を高強度に増幅可能な固体パワーアンプの導入が難航している.

今後の研究の推進方策

可能な限り高強度にマイクロ波を増幅可能なパワーアンプの導入に主眼を置く.

次年度の研究費の使用計画

システムの完成には,マイクロ波を高強度に増幅可能な固体パワーアンプの導入が必要不可欠である.しかしながら,当該アンプは非常に高価なため,可能な限り予算を繰り越し・留保しておく必要があった.予算の大部分は,固体パワーアンプの導入に充てる予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Geomagnetic field intensity inferred from 3-6 Ma lava sequences in Sudurdalur area, Iceland

    • 著者名/発表者名
      Yuhji Yamamoto, Tadahiro Hatakeyama
    • 学会等名
      American Geophysical Union 2012 Fall Meeting
    • 発表場所
      サンフランシスコ, アメリカ

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公開日: 2014-07-24  

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