18 GHz 帯を利用するマイクロ波消磁システムの製作をすすめた。根幹をなす固体パワーアンプの導入においては、次善の策として 10 Wアンプを導入するに留まった。本システムには3 mm 径かつ高さ 1-2 mm の円盤状試料を利用する。信号発生器からの発生マイクロ波の制御と、そのマイクロ波の入力・反射強度をモニターするためのソフトを LabView により開発した。最終試験の結果、本システムでは試料が当初保持している残留磁化の約 60 パーセントが消磁可能であることが判明した。今後は50 Wアンプを導入することで、 100 パーセントの消磁が可能なシステムに改良しうることが期待される。
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