海底観測で得られた電磁場データを三次元インバージョンプログラムに適用することによって、フィリピン海上部マントルの複雑な三次元電気伝導度構造を解明した。実データの適用の前に人工データを使って、インバージョンに海底地形を組み込むことの重要性と、初期モデル選定の重要性についても議論を行った。得られた電気伝導度構造に対しては、電気伝導度異常の分解能と感度の検証を行った。 フレンチポリネシアのソサエティー・ホットスポット周辺で観測した電磁場データを解析した結果、ホットスポットの下にマントル遷移層付近から表層まで続く、マントルプルームと考えられる高電気伝導度異常体が認められた。
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