研究課題
若手研究(B)
約6億年前の大陸衝突帯深部(800℃、0.8GPa)の岩石が地表に上昇する初期過程で複数段階の濃い塩水活動があり、その痕跡が約200 kmにわたりほぼ直線状に分布していることが、南極セール・ロンダーネ山地の研究からわかった。これほど広域的な濃い塩水活動の検知は世界初である。南極リュツォ・ホルム岩体(850℃, 1.2 GPa)では、濃い塩水活動に伴い、岩石の部分溶融も起きていたことがナノ花崗岩包有物の発見から明らかとなった。一方、ネパールヒマラヤの高温変成岩には濃い塩水活動は見られず、含ホウ素流体活動が検知できた。この相違はヒマラヤと南極における大陸衝突帯の露出深度の違いによる可能性がある。
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Lithos
巻: (in press)
Precambrian Research
巻: 234 ページ: 247-256
巻: 234 ページ: 85-135
巻: 234 ページ: 257-278
Contributions to Mineralogy and Petrology
巻: 165 ページ: 575-591
巻: 234 ページ: 229-246
地質学雑誌
巻: 18 (補遺) ページ: 79-89
http://www.kueps.kyoto-u.ac.jp/~web-pet/kawakami_j.htm