研究課題
若手研究(B)
地震波観測によると、地球の内核の回転軸方向に伝搬する地震波速度は赤道面方向に伝搬する地震波速度よりも3~4%大きいということが言われている。本研究では、レーザー加熱ダイヤモンドアンビルセル及び放射光SPring-8での高温高圧X線その場観察を用いて、鉄及び鉄合金の高圧高温下における結晶構造及び軽元素の固容量を決定し、また、第一原理分子動力学シュミレーションにより、高圧高温下における鉄合金の弾性的性質を決定した。得られた結果から、約11~15%の珪素が内核中に存在することにより、地震波により観測される内核の異方性の大きさを説明しうることが分かった。
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