サイズおよび組成を制御した複合ナノクラスター触媒の合成のため、15マイクロメートルの微小流路を有するマイクロフローリアクターを開発した。従来のバッチ式反応では、Pd比の増加に伴ってサイズが増大してしまうのに対して、本手法ではAu/Pd比に関わらず、1.2 nm程度のナノクラスターの合成に成功した。これを触媒として用い、アルコールの空気酸化反応に対する活性の組成依存性を評価した結果、Pd比20~40%において、活性が増大することを明らかにした。この高い活性は、PdからAuへの電子移動によるものであることを電子分光測定から明らかにした。
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