パルスマグネット中顕微分光による強磁場中での分子拡散およびスピン挙動の解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23750010
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 物理化学
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 浜崎 亜富 信州大学, 理学部, 助教 (60510120)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 表面 / 界面

研究概要

パルス磁場中高速度顕微画像観察装置を構築し,磁場下でのリポソーム形状等を観察したところ,磁場印加の前後での形や層の状態が変化した。しかし,磁場印加時に対物レンズが振動するため,瞬間の変化の観測に成功できなかった。この対応のため,パルス磁場中での,数ナノ秒以上の蛍光寿命測定を可能にした。磁場中でピレンのエキシマー形成速度を観測し,リポソームの変形挙動の解明するため,最適濃度の決定等の検討を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Colloid and Interface Chemistry under Magnetic Fields (2012)
  • 著者名/発表者名: Ayumi Sakaguchi, Atom Hamasaki, and Sumio Ozeki
  • 雑誌名: Chemistry Letter, Chemical Society of Japan 巻: 41 ページ: 342-348
  • DOI: DOI:10.1246/cl.2012.342
  • 査読あり
• [雑誌論文] ソフトマターの構造と機能の磁場による制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 尾関寿美男,飯山拓,浜崎亜富
  • 雑誌名: オレオサイエンス 巻: 11 ページ: 491-493
  • URL: http://www.jocs-office.or.jp/mokuji/oleo11-12.html
• [学会発表] 強磁場下における実験環境の構築と利用の実際 (2012)
  • 著者名/発表者名: 浜崎亜富
  • 学会等名: 日本磁気学会19th 強磁場応用専門研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2012-03-19
• [学会発表] Dynamic Behavior of Lipid Membranes of Vesicles Formed by Application of aPulsed Magnetic Field (2011)
  • 著者名/発表者名: Atom Hamasaki and Sumio Ozeki
  • 学会等名: 4th International Conference on Magneto-Science
  • 発表場所: Shanghai, China
  • 年月日: 2011-10-09
• [学会発表] 移動式パルスマグネットの構築と化学・生物系研究へのパルス強磁場の適用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 浜崎亜富・尾関寿美男
  • 学会等名: 日本磁気科学会 無機金属分科会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-09-26
• [学会発表] ジアザクラウン界面活性剤の黒膜の膜電位と抵抗への磁場効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小林勇太, 山口英, 浜崎亜富, 尾関寿美男
  • 学会等名: 第63回コロイドおよび界面化学討論会(DMCIC)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-09-09
• [備考]
  • URL: http://dione.shinshu-u.ac.jp/hamasaki/index.html