研究概要 |
2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノン(DDQ)、ベンゼン、水を含む酸素飽和アセトニトリル溶液にλ > 390nmのキセノンランプ光を5時間照射すると、DDQと当量のベンゼンが消費され、対応するヒドロキノン(DDQH_2)とフェノールが生成した。一方、亜硝酸tert-ブチル (TBN)を加え、同様に光照射をおこなうと、TBNより発生した一酸化窒素と酸素によってDDQH_2がDDQへと酸化され、触媒的にフェノールを生成した。反応後のベンゼンの転化率は61%、フェノールの選択率は92%で得られた。
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