研究概要 |
1,3-ジケトンやβ-ケトエステルなどは活性メチレン化合物や活性メチン化合物と呼ばれ、有機合成化学において極めて有用な合成中間体である。これらの化合物をより直截的に、入手容易な化合物から合成することができれば、有機合成化学において大きなインパクトを与えることができる。私は、ケトンやニトリルなどの入手容易な飽和カルボニル誘導体とアミンとの酸化的アミノ化の後に、ワンポットで加水分解することで、ケトンやニトリルのβ位メチレン基をカルボニルへと酸化することに成功した。これにより、単純なアルキルケトンや飽和ニトリルから様々な1,3-ジケトンやβ-シアノアルデヒドを容易に合成することができた。
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