銅アセチリドを利用し、電極からの信号による反応選択性の開発に成功した。 触媒が形成する化学結合の選択性は、触媒自身の化学構造を調節することで得られるのが通常の考え方である。本研究では銅触媒の酸化還元活性と分子骨格を伸長するカップリング反応に着目し、この選択性が分子→分子ではなく、電位の設定値→分子構造の選択性にダイレクトに変換できるスキームを開発した。炭素電極上の固定エチニル基に対し、正側の電位設定値Aと負側の電位設定値Bを印加すると、各電位印加下のみで別の基質とのカップリング反応が進行する、オルソゴナル反応性を見出した。
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