研究概要 |
腹腔鏡下における消化管内腫瘍の切除手術において,臓器外部から観察可能な組織マーキング法の開発が現在求められている。本研究では,生体透過性の高い近赤外領域に極大蛍光波長をもつインドシアニングリーンおよびX線CT造影剤の候補となるヨード系油性造影剤リピオドールを用いた高定着性の組織マーカーとして,これらの造影剤を含むポリマーベシクル凝集体の創成を目指した。本研究で合成されたポリマーベシクル凝集体をブタの胃の内壁に局所注射し,径21~31mmのスポットが近赤外蛍光カメラ撮影およびX線CT撮影の双方で観察されたことから,上記の目的を達成することができた。
|