本研究代表者がこれまで開発を手掛けてきたスラブ光導波路蛍光顕微鏡システム(SOWG-FM)を用いた、膜作動性抗菌剤(グラミシジンS)による脂質膜破壊作用の観察を行った。同手法は、界面選択性が極めて高く、平面脂質膜の観察に最適な手法である。環境応答性蛍光色素の分配を利用した、独自の脂質膜の可視化技術により、脂質膜の状態を選択的・高感度に観察した。装置面の改良、実験方法の最適化を行い脂質膜観察の手法として確立した。グラミシジンS 類による膜破壊作用が観察でき、細菌を用いた抗菌活性との相関も得られた。
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