新規な水分散性、pH安定性、生体適合性を示す量子ドットが、ケイ素(シリコン)量子ドットの粒子表面への糖鎖(単糖類)修飾を通して得られた。シリコン量子ドットの粒子表面上の糖鎖の存在は、対応するレクチンを用いた蛍光測定によって確認された。繊維芽細胞の蛍光イメージングがグルコサミン化学修飾シリコン量子ドットを用いて行なわれ、本研究で開発した糖鎖機能化シリコン量子ドットは青色発色材料として利用できることが示された。また、シリコン量子ドットは原子移動ラジカル重合を用いて水溶性高分子によって被覆され、それらの蛍光特性が水溶液中で調査された。結果として、高分子被覆に起因するそれらの優位性が種々の実験により明らかとなった。
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