様々な分野で広く用いられている高速液体クロマトグラフィーのための,キャリブレーションフリーな検出法を開発した。有機化合物をすべて酸化して二酸化炭素と変換し,捕集・濃縮した後,電荷検出器により定量する手法を検討した。モデル化合物の定量的な酸化を実現し,電荷検出器において得られるシグナルと理論値が一致する条件を見つけた上,高い検出感度を得ることができた。 さらに,有機溶媒フリーな分離のため,インラインで緩衝溶液を調製する手法について検討した。電気透析法による共役酸塩基対の導入により,任意のpHや濃度で緩衝溶液を調製することが可能となった。さらに,フィードバック制御により,高い精度が得られた。
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