従来、高価なリムルス試薬を必要とするエンドトキシン(ET)の計測を、ET 認識分子を修飾したナノカーボン電極と、第二の ET 認識基と電気化学活性基からなるET 認識メディエータの応答を増幅する測定技術を利用することで、安価にかつ高感度に ET を電気化学検出する簡便な方法の開発を行った。上述の目的を達成するため、ET の認識・濃縮が可能な ET 認識ポリマー修飾ナノカーボン電極の作製と、ET 認識メディエータとして、ET 認識分子であるポリミキシン B (PMB)に、(1)酵素、ならびにフェロセンを標識した PMB の二種類を開発した。以上、得られた修飾ナノカーボン電極・PMB 標識メディエータの組合せから成る測定系において、ET 検出感度(2ng/mL)を達成した。さらには本測定系を微小流路化することに成功した。
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