ナノポーラス金属材料の触媒的分子変換反応への展開

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23750098
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 合成化学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 田中 信也 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80570142)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: ナノポーラス金属 / 固体金属触媒 / 脱合金 / パラジウム / カップリング反応 / 金 / 酸素酸化 / 化学選択性

研究概要

Ni-Pd-P系の金属ガラス合金の脱合金化により調製したナノポーラスPd(PdNPore)を触媒とする鈴木カップリングおよびHeck反応を開発した.本触媒はモノリス状のバルク金属であるため担体・安定化剤・配位子を添加することなく繰り返し使用できる.また,金銀合金から調製したナノポーラスAu(AuNPore)を触媒とするメタノールの酸素酸化による一段階ホルムアミド合成法を開発した.反応は常圧下で進行し,アルキルアミンが系中に存在してもメタノールが選択的に酸化される.

研究成果

• [雑誌論文] From molecular catalysts to nanostructured materials skeleton catalysts (2012)
  • 著者名/発表者名: N. Asao, T. Jin, S. Tanaka, Y. Yamamoto
  • 雑誌名: Pure Appl. Chem 巻: 84 ページ: 1771-1784
  • DOI: DOI:10.1351/PAC-CON-11-10-28
  • 査読あり
• [雑誌論文] Reusable and Sustainable Nanostructured Skeleton Catalyst: Heck Reaction with Nanoporous Metallic Glass Pd (PdNPore) as a Support, Stabilizer and Ligand Free Catalyst (2011)
  • 著者名/発表者名: T. Kaneko, S. Tanaka, N. Asao, Y. Yamamoto, M. Chen, W. Zhang, A. Inoue
  • 雑誌名: Adv. Syn. Catal 巻: 353 ページ: 2927-2932
  • DOI: DOI:10.1002/adcs.201100358
  • 査読あり
• [雑誌論文] A nanostructured skeleton catalyst: Suzuki-coupling with a reusable and sustainable nanoporous metallic glass Pd-catalyst (2011)
  • 著者名/発表者名: S. Tanaka, T. Kaneko, N. Asao, Y. Yamamoto, M. Chen, W. Zhang, A. Inoue
  • 雑誌名: Chem. Commun 巻: 47 ページ: 5985-5987
  • DOI: DOI:10.1039/c1cc10710k
  • 査読あり
• [学会発表] ナノポーラスPdを非担持型固体金属触媒とするカップリング反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中信也
  • 学会等名: 第109回触媒討論会,2P62
  • 発表場所: 東京工業大学(東京)
  • 年月日: 20120328-29
• [学会発表] ナノポーラスPdを非担持型固体金属触媒とする分子変換反応の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中信也
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会,1K8-44
  • 発表場所: 慶應義塾大学(東京)
  • 年月日: 20120325-28
• [学会発表] ナノポーラス構造を有するバイメタリックPd-Au触媒を用いた環状共役エノンの1,4-ヒドロシリル化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 陳強
  • 学会等名: 日本化学会第92春季年会,1K8-46
  • 発表場所: 慶應義塾大学(東京)
  • 年月日: 20120325-28
• [学会発表] ナノ多孔質骨格触媒:ナノポーラスPdを非担持型金属触媒とする鈴木カップリングおよびHeck反応 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中信也
  • 学会等名: 第58回有機金属化学討論会,P3A-11
  • 発表場所: 名古屋大学(愛知)
  • 年月日: 20110907-09
• [学会発表] Nanostructured SkeletonCatalyst: Suzuki-coupling and Heck Reaction with Nanoporous Pd-catalyst as a Non-supported Catalyst (2011)
  • 著者名/発表者名: Shinya Tanaka
  • 学会等名: OMCOS 16, P-435
  • 発表場所: Shanghai International Convention Center (China)
  • 年月日: 20110724-28
• [学会発表] ナノポーラスPdを触媒とする鈴木カップリング反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中信也
  • 学会等名: 日本化学会第91春季年会,3C9-30
  • 発表場所: 神奈川大学(神奈川)
  • 年月日: 20110326-29
• [学会発表] ナノポーラスPdを固体金属触媒とするカップリング反応の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中信也
  • 学会等名: 第22回万有仙台シンポジウム,P-14
  • 発表場所: 仙台国際センター(宮城)
  • 年月日: 2011-12-19
• [備考]
  • URL: http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/~yamamoto/index.html
• [備考]
  • URL: http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/asao_labo/