活性型ビタミンD3やその類縁体は、骨粗しょう症、乾癬、腎不全、二次性副甲状腺機能亢進症等のさまざまな疾病の治療薬として用いられており、その効率的な合成法の開発は重要である。最も汎用的な光および熱反応を駆使する合成法は、光反応における副反応が問題となっていた。これに対して申請者らは、微小な流路を反応場とするマイクロフロー反応装置と安価な光源(高圧水銀灯)を用いて光反応を行うことにより問題を解決することに成功した。すなわち、マイクロフロー反応装置は細い流路を持つため、光の減衰が抑制されて、均一な光が当たる。これにより問題となっていた副反応の抑制に成功した。
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