鉄反応剤によるラジカル種の触媒的発生方法の開発と精密有機合成への応用

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23750114
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 合成化学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 米山 公啓 広島大学, 大学院・工学研究院, 助教 (80432681)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 鉄 / ラジカル / カップリング / ビアリール / ヘテロ芳香族化合物 / カルコゲン / フェノール / 芳香族ボロン酸

研究概要

鉄反応剤を用いた,フェノール類から芳香族ラジカル種の簡便発生方法を活用したフェノールの直接カルコゲン化反応を達成した.また,鉄反応剤と酸化剤の組み合わせを活用することで,芳香族ボロン酸から芳香族ラジカルの効率発生方法を発見し,これを用いたキノンやヘテロ芳香族化合物の直接アリール化反応を見出した.

研究成果

• [雑誌論文] FeSO4-promoted direct arylation of benzoquinones with ArB(OH)2or ArBF3K (2013)
  • 著者名/発表者名: Kimihiro Komeyama, Tetsuya Kashihara, Ken Takaki
  • 雑誌名: Tetrahedron Lett. 巻: 54 ページ: 1084-1086
  • 査読あり
• [雑誌論文] Borderline metal-catalyzed carboarylation of alkynylarenes using N,O-acetals (2012)
  • 著者名/発表者名: Kimihiro Komeyama, Takahiro Yamada, Ryoichi Igawa, Ken Takaki
  • 雑誌名: Chem. Commun 巻: 48 ページ: 6372-6374
  • 査読あり
• [学会発表] ビスマス触媒を用いたイミニウムイオンとアルキニルアレーンのカルボアリール化反応 (2013)
  • 著者名/発表者名: 米山公啓・山田敬弘・高木謙
  • 学会等名: 第92回日本化学会春季年会
  • 発表場所: 慶応大学(日吉キャンパス)
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] 鉄反応剤を用いたキノン類の直接的アリール化反応 (2012)
  • 著者名/発表者名: 米山公啓・柏原徹夜・高木謙
  • 学会等名: 第59回有機金属化学討論会
  • 発表場所: 大阪大学(吹田キャンパス)
  • 年月日: 2012-09-15
• [備考]
  • URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/ktlab