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2012 年度 実施状況報告書

タンパク質の安定溶解とリフォールディングを可能にする水和イオン液体の創成

研究課題

研究課題/領域番号 23750120
研究機関東京農工大学

研究代表者

藤田 恭子  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90447508)

キーワードイオン液体 / タンパク質 / 水和状態 / リフォールディング
研究概要

当該年度は、出産育児に伴い補助事業を中断したが、前年度得られた結果を論文発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度は、出産に伴い補助事業を中断したが、25年度は引き続き計画内容を進める予定である。中断の間も論文発表を行えたことを考慮し、現在までの達成度はおおむね順調と評価した。

今後の研究の推進方策

今後の推進方策としては、研究を中断した24年度に進める予定にしていた内容について、当初の計画に沿って25年度に進める。具体的には、水和イオン液体の設計指針構築のための知見集積に加え、不活性化したタンパク質のリフォールディングを中心とする再生法の提案に挑戦する。まず、リフォールディング研究で報告のあるタンパク質をモデル系とし、これまでの結果から有用と考えられる水和イオン液体を用いた検討を行う。得られた知見を元にして使用するイオン液体の選択を進める。リフォールディングを達成するためにイオン液体の役割分担が必要な場合には、これらを実現するイオン液体の混合系の制御等についても検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

当該年度は出産育児に伴い補助事業を中断した。次年度は研究を中断した24年度に計画していた内容を進める。備品等の購入予定はなく、主な経費は消耗品である。イオン液体合成のための試薬類や有機溶媒、及びガラス器具が必要となる。イオン液体は合成後の精製が困難であるため、割高となるができるだけ高純度の試薬を選択したい。また、合成や精製に必要となるフィルターや樹脂類の消耗品も購入する。イオン液体中で解析を行う酵素や抗体などの生体分子は、性質や特性の異なる物を随時購入していく予定である。これら生体分子の水和イオン液体中への溶解性や、活性について解析、評価を行うための試薬類、市販キット等の購入にも使用予定である。イオン液体の評価や、タンパク質との相互作用についての各種測定で必要となるセルや電極も必要に応じて購入する。また、研究成果の発表、情報収集のための国内学会、国際学会の参加費としての使用を予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cold crystallisation behaviour of water molecules in ionic liquids as a screening method to evaluate biocompatibility of the hydrated ionic liquids2013

    • 著者名/発表者名
      K. Fujita, N. Nikawa, H. Ohno
    • 雑誌名

      Chem. Commun

      巻: 49 ページ: 3257-3259

    • DOI

      10.1039/c3cc39033k

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Direct dissolution of wet and saliferous marine microalgae by polar ionic liquids without heating2013

    • 著者名/発表者名
      K. Fujita, D. Kobayashi, N. Nakamura, H. Ohno
    • 雑誌名

      Enzyme and Microbial Technology

      巻: 52 ページ: 199-202

    • DOI

      10.1016/j.enzmictec.2012.12.004

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Contracting cardiomyocytes in hydrophobic room-temperature ionic liquid2012

    • 著者名/発表者名
      T. Hoshino, K. Fujita, A. Higashi, K. Sakiyama, H. Ohno, K. Morishima
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun

      巻: 427 ページ: 379-384

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2012.09.068

    • 査読あり
  • [学会発表] 誘電分光法による水和イオン液体の分子ダイナミクス評価2012

    • 著者名/発表者名
      藤田 恭子、澤田 拓也、喜多 理王、新屋敷 直木、八木原 晋、大野 弘幸
    • 学会等名
      イオン液体研究会
    • 発表場所
      沖縄県男女共同参画センター 「てぃるる」
    • 年月日
      20121207-20121208

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公開日: 2014-07-24  

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