研究課題
若手研究(B)
絹糸は紫外線で容易に劣化するのに対し、クモの糸は紫外線に高い耐性を示す。この特性の違いを、糸タンパク分子の大きさ(分子量)の視点から理解することを目的とした。SDS電気泳動法で分子量を測定する場合、糸タンパクをバラバラの分子にして測定を行う。この方法で測定されたクモの糸の分子量は27万で、絹糸の35万よりも小さかった。しかし、測定条件を変えて、実際の天然タンパクに近い未還元状態のクモの糸の分子量を調べた。その結果、クモの糸の本当の分子量は絹糸よりもずっと大きく、60~70万であることが分かった。クモの糸は糸タンパクの架橋によって紫外線耐性を獲得していると考えられる。
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Polymer Journal
巻: 45 ページ: 1167-1169
10.1038/pj.2013.41
Proceedings of the 5^<th> International Peptide Symposium
巻: (ISBN: 978-4-931541-11-5) ページ: 277
http://www.naramed-u.ac.jp/~chem/profile_matsuhira.html