グラフェンの酸化反応とプローブ顕微鏡原子マニピュレーション技術を駆使してナノグラフェンのエッジ状態の作製し、その電子状態の解明を行った。酸化によりパイ電子ネットワークが分断された、ナノフラグメントの作製に成功した。約1-10nm程度のサイズのパイ電子ネットワークでは量子サイズ効果が顕著に現れ多彩な電子状態を示すことが確かめられた。また、2種類の典型的なエッジ構造に特徴的な電子状態の確認に成功した[AngewChem2012]。酸化点欠陥において、原子マニピュレーションにより、エッジ状態すなわち化学活性のON/OFFスイッチングが制御可能であることを見出した[ACSNANO2013]。
|