PCPが与える空間を光化学的に修飾、変換する手法の開発は、細孔のサイズ・形状や細孔表面の化学的性質のオンデマンド制御へとつながる。今回我々は、(1)細孔機能を光によって能動的に制御すること、(2)分子吸着によりフレームワークの光化学反応性を制御することを目的とし、光反応性部位を導入したPCPの合成および機能開拓を検討した。光反応性炭素―炭素二重結合を有する配位子として4-スチリルピリジン(StPy)またはビス(4-ピリジル)エチレン(bpe)を用いて新規光反応性PCP合成を行った。例えば、亜鉛イオン(Zn2+)、イソフタル酸誘導体(ip)およびbpeからなる2次元フレームワークにおいては、紫外光照射により単結晶―単結晶転移を伴う光反応が進行した。光照射により、1次元細孔の形状や二酸化炭素吸着挙動を変化させることに成功した。また、StPyから合成したPCPでは、細孔内部へのゲスト分子吸着によって光反応部位同士の距離、配向を変化させることができ、炭素―炭素二重結合の特異な光反応性を発現させることに成功した。光反応性炭素―炭素二重結合を有する配位子として4-スチリルピリジン(StPy)またはビス(4-ピリジル)エチレン(bpe)を用いて新規光反応性PCP合成を行った。例えば、亜鉛イオン(Zn2+)、イソフタル酸誘導体(ip)およびbpeからなる2次元フレームワーク(図: [Zn(ip)(bpe)(guest)x]n)においては、紫外光照射により単結晶―単結晶転移を伴う光反応が進行した。光照射により、1次元細孔の形状や二酸化炭素吸着挙動を変化させることに成功した。また、StPyから合成したPCPでは、細孔内部へのゲスト分子吸着によって光反応部位同士の距離、配向を変化させることができ、炭素―炭素二重結合の特異な光反応性を発現させることに成功した。
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