エネルギー問題や環境問題の観点から、クリーンでグリーンなものづくりシステムの開発がのぞまれている。本研究では、可視光に応答して電子移動反応を起こすことが知られている[Ru(bpy)3]2+に代表される可視光増感性金属錯体(フォトレドックス触媒)に注目し、これを活用した可視光、とくに太陽光を利用した光化学プロセスの開発に取り組んだ。その結果、新しい高機能光触媒の分子設計に関して重要な知見を得るとともに、前例のない太陽光分子変換反応を見出した。得られた研究成果に関して、学会発表(10件)、論文発表(8件)、特許出願(1件)を行った。また、海外の研究者向けコミュニティーWebサイト(AdvancesinEngineering)においてその研究成果の一部が紹介されるなど高い評価を得た。
|