錯体化学から臨床へ-金属錯体のレドックス応答を利用した低酸素MRIプローブの開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23750195
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 岐阜薬科大学
• 研究代表者: 平山 祐 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (10600207)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 分子プローブ / MRI / イメージング / 低酸素微小環境

研究概要

本研究課題では生体内の腫瘍組織における低酸素領域を非侵襲的に検出・可視化できる新規なMRIイメージングプローブ分子を開発することを目的とし、コバルト(III)錯体の還元反応および配位子交換反応を利用した低酸素細胞内で選択的に切断されるリンカー分子の開発に取り組み、さらにこれをガドリニウム錯体やフッ素原子含有分子と組み合わせることで新規な低酸素選択的MRI造影剤へと展開した。

研究成果

• [雑誌論文] A highly selective turn-on fluorescent probe for iron(ii) to visualize labile iron in living cells (2013)
  • 著者名/発表者名: Tasuku Hirayama, Kensuke Okuda, Hideko Nagasawa
  • 雑誌名: Chemical Science 巻: Vol.4 ページ: 1250-1256
  • 査読あり
• [学会発表] 鉄(II)イオンを特異的に検出する蛍光プローブ分子の開発とその応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 平山祐,丹羽正人,奥田健介,永澤秀子
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 20130322-25
• [学会発表] 鉄(II)イオン検出プローブの合成と細胞イメージングへの応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 丹羽正人,平山祐,奥田健介,永澤秀子
  • 学会等名: 日本酸化ストレス学会東海支部第一回学術集会
  • 発表場所: 名古屋市立大学
  • 年月日: 2013-02-09
• [学会発表] Development of a New Turn-on Fluorescent Probe for Highly Selective Detection of Iron(II) and Visualization of Intracellular Labile iron Pools (2012)
  • 著者名/発表者名: 平山祐,奥田健介,永澤秀子
  • 学会等名: EMBO Conference Series: Chemical Biology
  • 発表場所: ハイデルベルグ・ドイツ
  • 年月日: 20120926-29
• [学会発表] 新しい鉄(II)イオン検出プローブの開発と細胞イメージングへの応用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 平山祐,奥田健介,永澤秀子
  • 学会等名: 第6回バイオ関連化学合同シンポジウム
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20120906-08