研究概要 |
グラファイト表面における一酸化炭素と窒素の衝突散乱過程を表面温度150 ~400 K、及び並進運動エネルギー275 ~600 meVの間で制御して実験計測と解析を行った。両分子は質量が同じ直線分子であるが,重心位置とダイポールの大きさが異なっている.しかしながら,両分子とも非常に類似した散乱強度の角度分布を示すことがわかった.これは表面が比較的軽い炭素原子の2次元ネットワークで構成されているため,分子-表面間の衝突時に表面が原子の連なった網のような振る舞いをすることに由来する特異な散乱過程であることが明らかとなった。
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