近赤外域の二波長合成レーザーパルスを用いることで,簡易に孤立アト秒パルス (isolated attosecond pulse: IAP) を発生できる手法の開発を行い,パルス幅 500 アト秒,パルスエネルギー 1.3 マイクロジュール,瞬間パワー 2.6 ギガワットの出力を持つ IAP 光源の開発に成功した.本手法は,励起レーザーからの高い変換効率と,優れた出力スケーラビリティーを兼ね備えている.また開発した光源の高出力性を示すため,IAP 光源による非線形光学研究の実験的デモンストレーションを行った.
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