研究概要 |
昨年度、エレクトロスプレーデポジションにおける包括的数値解析手法の開発"というテーマの研究は計画通り順調に進められた。提案するESDのための包括的な数値シミュレーション技術には、次の4つのプログラムが含まれる:1、コーンジェット速度と母液滴情報を取得するために、試料液用のナビエストークスシステムと、電位用のラプラスの方程式を組み合わせたプログラム。2、速度と温度分布を評価するための液体ジェットフローを含む周囲のガス用のプログラム。3、静電界シミュレーション用のプログラム。4、特定の堆積プロセスをモデル化し、堆積特性を評価するために、液滴の軌跡を追跡するためのラグランジュプログラム。これまでのところ, プログラム 1、2 および 3の開発に成功している。プログラム 1プログラム1から,母液滴の情報(質量、直径、電荷と位置)およびジェット速度を得た。ジェット速度を入力データとして用い、プログラム 2で流場の速度分布と温度分布を発生させる。そしてプログラム 3から,静電ポテンシャル場を得た。プログラム 4 は現在開発中で6月には完成する予定である。その後、母液滴の情報を使って, 静電ポテンシャル場および流場の速度分布と温度分布, 当プロジェクトの最終目的であるエレクトロスプレーの堆積特性がシミュレート(計算)できるようになる。。これまでに, 当プロジェクトの得られた結果は第8回日韓熱流体工学会議で出版され,雑誌international journal Particuologyへの投稿が受理された。さらに7月に開かれる10th WORLD CONGRESS ON COMPUTATIONAL MECHANICS (WCCM 2012)のカンファレンスペーパーも提出した。
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次年度の研究費の使用計画 |
1、7月に開かれる10th WORLD CONGRESS ON COMPUTATIONAL MECHANICS (WCCM 2012)のカンファレンスとJSME学会の参加費(60万); 2、ESD計算用のPC(35万);3、論文の発表の費 (20万)。2011年度予算の60,258円使用しませんでした。理由は以下です:我々は2012年の三月初めに約60,000円の装置を実際に注文しました。私は、その装置は2011年度予算の利用を考慮して、2012年の3月23日より前に配達された方がよい、と理研・外部資金部推進課から連絡をもらいました。当初、この装置の販売会社はそれを約束しました。しかしながら、その会社の担当者は我々に配達日を4月1日に延期せざるを得ないことを伝えてきました。そして私たちは注文を取り消しました。しかし、その後に我々は配達日が4月1日に延期されてしまっても、2011年度予算の使用上問題ないことを確認しました。そこで私たちは再注文をしようとしました。しかし何らかの手順ミスで我々の注文は成功しませんでした。しかし私は我々の注文がされてないことを全く知りませんでした。4月中旬になって私は注文がされていないことに気づきました。しかしながら、それは2011年度予算を使うには遅すぎました。
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