研究課題
若手研究(B)
ブラウン運動はナノ・マイクロスケールの代表的な現象であり,近年,学術・産業両面での応用上の重要性からも一分子追跡の計測技術が大きく発展してきている.また,微生物の自発的運動はランダム性を有しており,その種や状態を特徴づける特徴として重要である.しかし,ランダムな軌跡の解析技術は計測技術自体に比べるとあまり研究されていない.本研究では,統計数理の大偏差原理を基にして軌跡データを解析することにより,時々刻々の粒子配向が不明でも棒や楕円体のような微粒子の拡散異方性を評価できることを明らかにし,また,E. coliのような微生物の自発的運動の特徴の差異を拡散係数が等しくとも明らかにする方法を開発した.
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)
Journal of Physics : Condensed Matter
巻: Vol.25 ページ: 465103 (9 pages)
10.1088/0953-8984/25/46/465103
Physical Review E
巻: Vol.85 ページ: 051134 (9 pages)
10.1103/PhysRevE.85.051134