研究概要 |
せん断流動影響の小さな高速の平面伸張流動場を作り出す目的でシースコア流れを用いる手法を提案した.シースコア流れとは,伸張変形を加える流体(コア流体)を挟み込む形でシース流体を流動させ,コア流体とシース流体の合流部分で平面伸張流動を発生させる方法である.本研究では,本手法での粘性流体,粘弾性流体の流動挙動を実験的に確認した.粘弾性流体ではシース流体流量によって,四種類の流れ場が確認された.また,伸張後では流路の中央部分を壁面近傍とでは分子配向状態に差が無いことが確認できた.さらに,流路中心軸上の分子配向の分布から流動挙動に対する伸張流動の寄与の評価が可能であることを示した.
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