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2012 年度 実績報告書

模擬高圧環境を利用したアルコール系燃料の燃焼反応機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23760173
研究機関秋田県立大学

研究代表者

大上 泰寛  秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (00375122)

キーワードエタノール / 層流燃焼速度 / 化学反応機構
研究概要

平成24年度は,平成23年度に引き続き反応解析汎用コード「CHEMKIN PRO」を用い,当量比,圧力,混合気温度,希釈率に関し種々の条件下においてエタノール/水蒸気/酸素およびエタノール/二酸化炭素/酸素層流予混合火炎の数値計算を行うとともに,感度解析,反応経路解析も行い,エタノール燃焼反応メカニズムに関する調査を行った.とりわけ,水蒸気希釈および二酸化炭素が反応機構に及ぼす影響に着目し解析を行った.平成23年度にエタノール/空気予混合火炎に対して同様の解析を行い,エタノール/空気燃焼反応機構においては,エタノールの酸化過程の最終段階に位置する素反応であるCO+OH=CO2+Hが最も大きな影響力を有するという結果が得られたが,エタノール/水蒸気/酸素およびエタノール/二酸化炭素/酸素層流予混合火炎についても同様の結果となった.これは,燃料の熱分解が律速過程となるメタン等のC1化学種とは異なり,C2化学種であるエタノールは多岐にわたる熱分解経路を有していることから,熱分解反応が十分に速く進行し,代わって1つの反応しか存在しない一酸化炭素の酸化反応が律速過程(すなわち,最も遅い反応)となるためである.空気に代えて水蒸気/酸素,および二酸化炭素/酸素混合気を酸化剤に用いた場合,衝突効率の大きな水蒸気,二酸化炭素による三体再結合反応の促進効果により,燃焼反応メカニズムに大きな影響をおよぼすものと予想されたが,三体再結合反応は主に熱分解過程に影響をおよぼすものであることから,上述したような結果が得られたものと考えられる.すなわち,エタノール燃焼反応機構の解明においては,ほとんどの条件下において,酸化経路の最終段階に着目することが重要であることがわかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ブンゼン火炎の局所燃焼特性の解析2012

    • 著者名/発表者名
      大上 泰寛
    • 学会等名
      第50回燃焼シンポジウム
    • 発表場所
      愛知県産業労働センター
    • 年月日
      20121205-20121207
  • [学会発表] Chemical Reaction Mechanism of Ethanol/air Premixed Flame2012

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Ogami
    • 学会等名
      The 34th International Symposium on Combustion (WIP poster)
    • 発表場所
      ワルシャワ技術大学(ポーランド)
    • 年月日
      20120730-20120803

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公開日: 2014-07-24  

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