• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

モアレ縞を用いたひずみ可視化シートの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23760231
研究機関広島大学

研究代表者

高木 健  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80452605)

キーワードひずみ計測
研究概要

提案するひずみ可視化シートは4層から構成されており,下から順に拡散反射層,固定モアレスリット層,油膜層,可動モアレスリット層から構成されている.固定・可動モアレスリット層の基材にはポリエステルを用い,モアレスリットを構成する薄膜には銀塩ゼラチン乳剤を用いた.また,拡散反射層にはアクリル系塗料を用いた.シートの大きさは目標であった40×20㎜よりも大きく,85×25㎜となったが,目標であった10με以下のひずみに相当する変位を計測できることを確認した.具体的な変位の精度としては,製作したマイクロステージにて0.5μmづつステップ状に変位をシートに与えたとき,その変位を市販のレーザー変位計にて計測した値を真値として最小二乗誤差を計算すると誤差は0.15μmとなった.申請時前の本シートでは一つのモアレ縞を用いて画像処理をしていたが,この精度を得るために4つのモアレ縞を1つシートに配置することで,この精度を得ることに成功した.また1001倍もの大拡大率を得られるモアレ縞を製作することにも成功した.一方で,製作したマイクロステージにて十分な精度で変位を与えられたため,引張方向から圧縮方向またはその逆方向に変位を変化させたときに10μεから30με程度のヒステリシスが生じていることが分かった.その原因は基材の剛性不足であると考察している.構造物の安全モニタリングを想定した実験として4 m,200 kgのH鋼に75 tジャッキを用いた曲げ試験も行った.その結果はひずみゲージと比較して誤差が約30μεとなった.一方でその原因を考察することで,今後行うべき課題が明らかになっため,今後もこの研究を発展させていく予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Strain visualization sticker using moire; fringe for remote sensing2012

    • 著者名/発表者名
      T. Takaki
    • 学会等名
      International Association for Bridge Maintenance and Safety
    • 発表場所
      イタリア
    • 年月日
      20120708-20120712
  • [学会発表] Strain measurement of bridge members using strain visualization sticker2012

    • 著者名/発表者名
      S. Umemoto
    • 学会等名
      International Association for Bridge Maintenance and Safety
    • 発表場所
      イタリア
    • 年月日
      20120708-20120712
  • [備考] モアレ縞を用いたひずみ可視化シール

    • URL

      http://www.robotics.hiroshima-u.ac.jp/mechatronics_manipulation/moire_strain-j.php

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi