研究課題
本年度実施した「電磁場マルチスケール・シミュレータの開発および検証」では、早稲田大学より高温超伝導コイルの遮へい電流による磁場測定の実験結果を提供して頂き、本研究で開発した電磁場解析手法と比較検討を行った。実験は、高温超伝導コイルの経験磁場の変化と遮へい磁場の影響を調べるために,超伝導状態で変動磁場試験と,遮へい磁場の時間推移を解明するためのホールド試験を実施したものである。また、高温超伝導コイルに外部磁場を印加した状態でも同様の試験を実施した。そして、実験結果とシミュレーションによる定量的な評価を経て、遮へい磁場の振舞いを説明した。開発した電磁場解析手法を実際の高温超伝導コイルへ適用した。本成果は、高温超伝導線材を用いた加速器,MRI,NMR等の実現に向けて,高精度磁場、空間均一磁場、時間安定磁場を発生するため、遮へい電流の影響を軽減できるコイル設計の検討を可能にするものである。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)
IEEE Transanctions on Applied Superconductivity
巻: 24 ページ: 4701505
10.1109/TASC.2014.2299537
巻: 23 ページ: 4100805
10.1109/TASC.2012.2234813